今後の展開
論述の最後の設問は面接の今後の展開です。見立てたCLの問題点それぞれに方策を含めて論じることになります。
たとえば、自己理解不足であれば、「自己分析」「アセスメント」「他者へのインタービュー」などを行うということになります。具体的ツールで言えば「ジョブカード」「ジョブタグ」「職業興味・適正検査」「経験者・上司・同僚へのインタービュー」といったものです。各問題点に対する方策を整理しておくことはポイントです。
🔘ジョブカード参照ページ
🔘jobtag(旧日本版O-NET)参照ページ
仕事理解不足であれば、相談者の仕事内容、責任、役割、会社の期待、育成方針、異動時の異動理由などが想定され、会社、上司、経験者などに確認することになります。また、就活に係るものであれば情報収集先として、ハローワークなどの公的相談機関、民間相談機関、キャリアセンターといったものが考えられます。
コミュニケーシン不足であれば話す、相談することになりますが、より大切なのは話せない理由を探りその点の対応も言及できるとなおよいと思います。
さらに、CLの属性(正規非正規・年齢・性別など)によって対応、方策は変わってきます、属性ごとに整理しておくことも大切です。特に、この設問でどこまで具体的かつ多様な方策が書けるかによって論述の点数は変わってくることになります。
厚生労働省の以下のコンテンツは現代のキャリアの課題である「若者」「女性」「中高年」をテーマのカウセリングについて有用な情報を提供しています。動画による解説も視聴もできるので参考としてください。
🔘属性別キャリアコンサルティング参照ページ
論述の解答方法は様々な書き方が想定され、解答は1つではありませんが、初期の段階では書き方の基本について習得しておくことが必要だと思います。
書き方の大枠として以下の3点を書くことをお勧めしています。
冒頭‥面接継続にあたってのCCとしての姿勢・・例「CLの〇〇という気持を受容し(考え方を尊重し)‥面談を継続する」
本文‥問題点それぞれについての方策を含めた対応‥例「〇〇を実施することを提案し〇〇の理解を深める」
・対応の実施による目標・・例「対応策の実施によりCLが〇〇となるよう支援又は方針とする」
レッスンではまず基本形での書き方を修得していただき、回を重ねることにより文章作成の能力を磨いていきます。そのことが口頭試問の対応力もアップすることになります。